世界中で問題になっているうつ病、みんなで治そう

ストレスから回避

うつの症状が見られるケースは”間接化”しています

「うつ病」という言葉が少し世間に知れ渡ったかと思うや否や、うつ病にも その派生形がメディアなどで取り上げられるようになりました。 うつ病の新しいタイプとされる「新型うつ病」がその代表例でしょう。 典型的なうつ病のことを「従来型」と呼ぶことが多いですが、 この従来型は多くのストレスを抱えてしまった「結果」として発症することが確認できます。 しかしながら新型の症状はストレスから回避する形で行われるため、 嫌なことに対してはうつ症状を発症し、それ以外のことには健常者として取り組むことができると されています。 従来型がストレス過剰に対するセーフティならば、 新型はストレス源そのものからのセーフティといえましょう。 このように、うつ病の症状とそのストレスの位置的な関係は 直にではなく、間接的なものになりつつあるのです。 これはネット社会と呼ばれる現代が、あらゆる通信手段を間接化してきた影響とも 受け取ることができます。 今後間接的コミュニケーションツールが発達していくと思われる現代、 うつ病の症状が起こる理由も間接化していくことが予測できます。

患者本人が気に留めておかないといけないこととは何なのでしょうか

先述のように、うつ病が発症されるシチュエーションは時代を反映している面があります。 つまり、「なぜ人間はうつになるのか」という具体的な理由は 時代とともに移ろいでいくことになります。 しかし、うつ病の発症のメカニズムそのものは時代をまたいでも決して変化することはありません。 もともとうつ病とは、大きなダメージ(ストレス)から身を守るための本能的な護身的機能とも いえるからです。 長い歴史の中で、人は多くの文明を作り上げ、多くの危険と向き合ってきました。 しかしそれに対する生物的な反応だけが変わらずにあることが問題なのです。 従来型でも新型でも、患者たちにも知識が必要なのです。 つまり、今の自分はストレスに過剰反応しすぎていて、本来の自分とはまるで別人であるということを 自覚する必要があります。 「だから自分は甘えているんだ」と気負うのではなく、むしろ 「自分という人間の根本に立ち返っただけだ」と考え、より健康な生活を実現すべく 症状と向き合うことこそが大切なのです。